2015年1月10日土曜日

アリとキリギリス(要約) ウサギとカメとトコちゃん/所ジョージ

季節は初夏。
アリさんは寒い冬も食べ物に困らなくて済むように一生懸命働いておりました。一方キリギリスはバイオリンを弾きながら楽しんでいました。

「くだらない努力なんかしないで、精いっぱい遊ぶがいいじゃないか。」
「みんなが楽をしている時こそ苦労をする。そうすれば、みんなが苦しい時に、楽をできんだ。遊んでばかりいると、あとで苦労するんですよ。」
「おおきなお世話だ。おれは、今楽しければそれでいいんだよ!」
そう言ってキリギリスは楽しそうにバイオリンを弾きながら、行ってしまいました。
「あれで、本当に楽しいんだろうか。まあいいや。私は、一生懸命やるだけだ。」

ところが夏が終わる頃アリさんの集めた食料は、生物も何も、いっしょくたに集めいていたので半分腐ってしまいました。その腐ったゴミをゴミを出す日と間違えて出してしまい、近所の主婦たちから攻撃されてアリの数は半分になってしまいました。

ここで登場するのが大メシ喰らいの、女王アリであります。
色気もそっけもない体型から、食べ物を要求するから大変。ムコさんは来ないわ、食べ物はなくなるわ、働きアリの食うもんはなくなくわの、大騒ぎ。とうとう、食べ物はすっかりなくなってしまいました。しかもさらに都合の悪いことに、女王アリがこれです。結婚できません。ということは、子孫が残せません。

八方ふさがりのアリさんたちは、とうとう、一匹、また一匹と死んでいきました。アリさんは、
「ああ、あの時、キリギリスさんの言うとおりに、面白おかしくあそんでいればよかった。」
と、後悔しながら、息絶えていきました。

例のキリギリスは、だんだん寒くなって来たので、
「そろそろ、潮時だな、こりゃ。」
と、あたたかい南国へ旅立ち、今では、南国の豊かなパパイヤやマンゴに囲まれて、リッチなリゾートライフを楽しんでいるということです。

めでたし、めでたし。


教訓!
今が楽しければ、やっぱり楽しいの。

出典
ウサギとカメとトコちゃん/所ジョージ、p10~24(要約)

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・相反記事
コツコツと努力 心/高田好胤

 相反記事と合わせて読むとどうすればいいか分からないくなる。そういう時は、自分はこっちと決めて人生を進んで行く方が良い、というようなことを鈴木敏夫さんが言っていた。

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