2015年1月30日金曜日

めちゃめちゃなアニメーション現場 時代の風音/宮崎駿、堀田善衛、司馬遼太郎

宮崎 アニメーションというのは国籍不明ですから、怒涛のごとく近隣諸国へ発注が出ています。日本では人手が足りないから、海外へ持っていく。かならずしも安いから持っていくのではないのです。例によって何社も群がって発注しますから、向こうが足元を見てふっかけてくる。と、みるみる制作コストは上がりまして、いま、たとえば韓国で作っても日本で作っても値段は同じです。
 その結果、韓国でアニメーションの絵を描いている人間は、外車に乗ったりしています。日本と同じ給料ですが、韓国だったら高給取りになってしまいますから。しかも、各国から逆に日本に下請けに出てきたり、わけのわからないことが起こっているんです。めちゃめちゃです。

・出典
時代の風音/宮崎駿、堀田善衛、司馬遼太郎、1 二◯世紀とは、混迷するアニメーション、p123,124

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