世の中にわからないことはたくさんあります。しかし、わからないことは、わからないままでいい。たとえば、世の中は永遠につづくのか? 宇宙は無限なのか、限りがあるのか? そんなことを考えていたら、人生はあっというまにおわってしまいます。これを「捨置記」といいますが、お釈迦さまは、人間の思考を超えたものに関しては、いっさいお答えにならなかった。ただあるがままに、天地の道理にしたがっていきてきた。それが大事なのだというのです。
生きかたは人それぞれにあると思います。しかし、どのように生きるかという道しるべは、誰しも必要だろうと思います。
お経のなかにいい言葉があれば、それを道しるべとすればいい。「清く正しく生きていく」という言葉が自分に一番合っていると思えば、そのように歩んでいく。いつもニコニコ笑っているあの人みたいになりたい、と思えば、そんな生きかたができるように、自分が歩んでいけばよい。
・出典
忘れて捨てて許す生き方/塩沼亮潤、自己を見つめる、精進、p104
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