2015年1月20日火曜日

子供に無慈悲な時代 心/高田好胤

 青少年の非行化ということが問題になっておりますが、私にいわせれば非行化しているのは子供の方ではなく、おとなの方が非行化しているのです。子供は常におとなの心の鏡です。むしろ、私は今日の世の中はまことに子供に対して無慈悲だと思います。
(中略)
 青少年の非行化というのは、つまりおとなの非行を映している姿です。青少年の非行対策委員会はまず自分たちおとなの非行の問題に取り組むというような気持で出発しないことには、現在の青少年問題は永久に解決しないと思います。

・出典
心/高田好胤、第 Ⅲ 章 親の心と子の心、「しつけ」について、p188~192

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おとな(以下:親)の背中を見て子どもは育つ。それはその通りだ。私も親の背中を見て育ってきた。だから、今の子どもは自分の親を、親はその親を、その親はそのまた親を・・・。と、続いていくと、非行化している親の子どもは非行化しやすいし、非行化していない親の子どもは非行化しにくい。ただ、そういうことなのじゃないか。別に世の中の大部分はなんら変わりなく繰り返されていて、その「繰り返し」から抜け出すための行動を起こすか、起こさないかが人生じゃないだろうか。エヴァって「繰り返し」みたいなのがテーマだったような気がする。それから抜け出すためにシンジ君は行動しているのだろうか。

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