(中略)
車でもいまではアスファルトの道になっている。たとえば、私一人の力でその道をつくるとしたら、生涯の時間をかけても、十メートルはおろか一メートルの道もつくれるでしょうか。自分の力の限界を知り、他人の努力に感謝する心がさらに努力しようという気持を自分の中に育んでくれるのです。
自分が懸命に努力しているつもりでも、世間から、社会からもらっているものに比べたら微々たるものです。つとめたらぬはつとめなりけり、ということです。
・出典
心/高田好胤、第 Ⅱ 章 「般若心経」の心 波羅蜜、p125,p126・関連場所、商品
自分一人の力は大したことがない。このことを知るのにどれ程時間がかかったか。衣食住のどれをとっても一人では賄えない。無人島に一人で暮らすことでしか、人の助けを得ずに生活することはできない。生きているということは見えないところでたくさんの人に関わっているということですね。
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