就活を振り返って思うことがある。「当時、若手社員を“神”と思いすぎていましたね。彼らに比べたら、自分は何のスキルもない。だけど、同じにならなきゃ内定が取れないと勘違いしてたんです。面接官と対等に話をしなければと、背伸びして空回りもしていました。同じ目線で話すなんて無理なのに。だって学生なんだから。自分が会社に入ってからできることを増やしていけばいい、そうなれば社会人の会話もできるようになるってことが分かっていませんでした」
自分をよく見せなきゃと背伸びをすればするほど、自分を見失っていくのが就活なのかもしれない。面接官はこちらが学生であることは百も承知。学生である今の自分ができること、言えることを地に足をつけて伝えればいいのだ。
他の学生たちの自己アピールがすごいものに思えても、気にすることはない。実はみんな思っている。「ほかの人に比べて、自分のアピールはなんてショボイんだ」と。
もし、何を言えばいいのか分からなくなったら……。「面接官が喜んでくれることを考えてみるといいかもしれません。僕なら『日曜日に御社の売り場に足を運んで見てきました』と言われたら、うれしいです。学生にできることってそういうことじゃないのかな」
・出典
日本経済新聞、「若手社員は神じゃない」 直木賞作家 朝井リョウ氏が語る就活
http://goo.gl/cGMDP3
・関連場所
日本経済新聞
http://www.nikkei.com
朝井リョウさんTwitter
https://twitter.com/asai__ryo
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