堀田 昔、ヨーロッパに魔女というのがいたでしょう。この魔女というのは、女の患者さんが、とくに貴婦人が男のお医者さんに肌を触れられることを嫌った。しかし、お医者さんは必要、薬も必要だ。それで薬をつくるための女が必要になった。ヘビの頭だとか、ネズミだとか、それとどくだみだの薬草をいろいろとぐつぐつ煮なきゃならないからです。そんなことは町の中でやれないですよ。森へ行ってそこで大きな釜で火をたいてぐつぐつやるから、魔女ということにされたのですが、ほんとうは婦人用の医者なんですよ。
・出典
時代の風音/宮崎駿、堀田善衛、司馬遼太郎、5 宗教の幹、固陋な教会、p151
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まさか、魔女が医者だったとは・・・。魔女は悪い奴だと思っていた。人は上辺だけで判断してはいけないな。
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