進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの言葉に次のようなものがある。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生きのびるのでもない。唯一生き残るのは、変化できるものである」
人類の進化をたどれば、私たちは常に弱者であった。弱者は常にさまざまに工夫し、戦略的に生きることを求められる。そして、他の生物がいやがるような変化こそ、弱者にチャンスが宿るのである。
我々の祖先は変化を受け入れ、困難を乗り越えながら進化を遂げてきた。私たちは、そんな「たくましき弱者」の子孫なのである。
苦難の道を乗り越え、今や人類は万物の霊長として地球に君臨している。
しかし、けっして驕ることがあってはならない。道具と火の力を借りて強さを誇っているものの、人類は自然界では弱い存在である。もし、丸腰のまま大自然の中に置き去りにされたとしたら、人間ほど弱い存在はないだろう。
西洋の諺にこんな一節がある。
「一番強いものは、自分の弱さを忘れないものだ」
私たちは弱い存在である。だからこそ、強く生きることができるのである。
・出典
弱者の選択/稲垣栄洋、第四章 あとがき、p170,171
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状況に合わせて自分を変化させる。これはなかなか難しいです。なにかとこだわり、ポリシーというものを持ってしまうので、目の前の状況に対応するのではなく、自分のやりたいように解決してしまいがちですから。こだわり、ポリシーがなく目の前の状況によって変化できる。これがいいのかもしれないです。
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