日本の伝統美というのは、美しさを外へ出さずに、むしろそれをつつみかくすところにあります。忍ぶ心の美しさ、それが日本人の美意識の特長だと思います。桂離宮は何度見ても、そのたびに新しい美しさを発見することができます。ああ、ここにこんな美しさがあったんだな、とそのたびに新鮮な驚きが胸にわきます。深く沈んだ美しさがあるからです。しかし、東照宮は権力を誇示するための建物です。人の心をうつ、日本人の忍ぶ心の美しさとは縁遠いものです。
・出典
心/高田好胤、第 Ⅰ 章 心に種をまく 見えざるものへの努力、p45・出典
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桂離宮のように深く沈んだ美しさのある人間になりたいものです。それを見たことがない私が言うのもなんですが。
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