2015年1月29日木曜日

人と合わせる 忘れて捨てて許す生き方/塩沼亮潤

 私たちは、朝、勤行をいたします。十人いれば十人いっせいに同じお経を唱えます。しかし、それぞれの息つぎのタイミングも違えば、声の大きさも違います。てんでばらばらに唱えていてはよい響きになりません。
 そこで一番上座の先輩の声を聞き、その声の音程や拍子に合わせていくのです。はじめも終わりもピタリと合わなければなりません。私が小僧の頃、先輩が唱え終わって0.1秒でも自分の声が残っていると、「先輩にきづかいがない」とか「我が強い」というので、非常に厳しい指導をされたものでした。

・出典
忘れて捨てて許す生き方/塩沼亮潤、人生って何だろう、今日より明日をもっと楽しく、p25,26

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