登山は想像のスポーツです。頂上まで行って、自分の足で下りてくる。ただのそのために、登山はひたすら想像をめぐらせます。無事に登頂する想像も大事ですが、上手く行かないことの想像も同じように大事です。死んでしまうという想像ができなければ、それを回避する手段も想像できません。私たち登山家は、どれだけ多くを想像できるかを競っているのです。
もちろん失敗もするし、悩みもするし、ときには引き返すこともある。しかし、目標が向こうから黙って近づいてくることはありません。だから私は立ち止まることなく、想像に想像を重ねながら、足を前に踏み出し続けてきました。その歩みが、幸いにも十四座完登につながったのです。
・出典
登山の哲学/竹内洋岳、プロローグ-大雪崩の記憶、p21.p22
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「登山=想像」なんとも常人には結び難い考え方。ということは、「人生=想像!?」
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