2015年1月22日木曜日

登山に生きている感覚 登山の哲学/竹内洋岳

 無理をして、ゆっくりでもいいから登り続けていれば、頂点に立つことはできたかもしれません。しかし、頂上は山登りのゴールではない。無事に下山して、はじめて登山は完結します。強行すれば、日が落ちる前にラストキャンプまで戻ることは不可能でした。もしかすると、戻ってくる体力までも尽きていたかもしれない。そこで引き返したことは、適切な判断であり、最善の選択だったのです。
(中略)
 それまで趣味だった登山が、もう趣味ではなくなっていた。帰国したときには、私は”プロ登山家”という生き方をはっきりと意識していました。

・出典
登山の哲学/竹内洋岳、第三章 決意と覚悟、p111,112

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プロとアマの違い。アマの私にはそんなかっこいいことは論ずる資格はないです。

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