2015年1月22日木曜日

生死を分けるのは「運」なのか? 登山の哲学/竹内洋岳

 自分は運が良くて助かったのか? 仮にそうならば、二人の仲間は運が悪くて命を落としたことになる。そんな理屈は絶対に受け入れられない。
 世の中に運がないとは思いません。宝くじに当たったりするのは、運次第でしょう。運でしか説明できないこともあるし、運のせいにしておいたほうが都合のいいこともある。でも、人の生き死にまでも、運で片付けてしまうことはできない。自分の命が助かったことを、私自身が「運が良かった」と認めてしまうことは、命を落としたアーネとアーンツの家族に対して、「運が悪かったですね」と言うのと同じことです。

・出典
登山の哲学/竹内洋岳、第四章 新しい自分を生きる、p126,127

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「運」はコントロールできるものではないので、力をつけて「運」にできるだけながされないようにする。この流されなくなる力って大事だと思いました。

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