「きみの住んでいるとこの人たちったら、おなじ一つの庭で、バラの花を五千も作ってるけど、・・・・・・じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ」と、王子さまがいいました。
「うん、わからずにいる・・・・・・」と、ぼくは答えました。
「だけど、さがしているものは、たった一つのバラの花のなかにだって、すこしの水にだって、あるんだがなあ・・・・・・」
「そうだとも」と、ぼくは答えました。
すると、王子さまが、またつづけていいました。
「だけど、目では、なにも見えないよ。心でさがさないとね」
・出典
星の王子さま/サン=テグジュペリ作 内藤 濯訳、25 p131,132
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