2015年2月3日火曜日

相槌をちゃんと打てるように 仕事道楽 スタジオジブリの現場/鈴木敏夫

 ぼくはよく相槌の打ち方の大切さを言いますが、それはこのときの経験が関係していると思います。教養の共有の程度は相槌の打ち方にあらわれますから。
 「へえ、なるほど」をくりかえす人っているでしょう。それではダメだと思う。相手のことを勉強していれば、違う言い方になるはずだ。それから、わかりもしないのに、わかったように相槌を打つ人。これはぼくは弱さだと思います。知らなければちゃんときけばいいんです。これはジブリの新入社員にはいつも言うことなんですけどね。
 (中略)
 ともかくぼくは、自分のわかないときには相槌など簡単に打つものじゃないと思う。相槌を打つには、もとになる教養が必要、ベースが必要、データが必要です。
 そんなふうに思うようになったのも、やはり、高畑・宮崎の二人とどうつきあうか、ということからはじまったかな、とあらためて思うのです。。

・出典
仕事道楽 スタジオジブリの現場/鈴木敏夫、2 高畑勲・宮崎駿との出会い、p29,30

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鈴木敏夫さんとお話しをする人は知ったが振りが致命傷になりそうですね。

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