2015年2月3日火曜日

成長の旬を見抜く いなほ保育園の十二ヶ月/北原和子 聞き書き 塩野米松

 子どもたちの毎日を見てきて、「今ならこれができる」という判断は、職人技に通ずるものがあると思いますが、本当に「今だ」というときがあるんですよ。
 「今だ」というときじゃないときにしたら、出てくるものは形だけの、ぼろぼろに崩れるものです。子どもたちの成長にも旬があるんです。それはただぼんやりとしてたらみえないものです。
 今ここでこの子が登ろうとしている。、すごい飛躍をしようとしているというのに、逆に足を引っ張るようなことをしていたら、あと1ヶ月かけたって、100日かけたってだめなんです。だから、「今だ」というときにはもう何があっても飛ばせる努力をするんです。その一瞬が見抜けなかったら、だめなんです。その一瞬のときに、その子も無意識のうちだけど、今までの蓄積の中からそこでぴっと燃え出るわけです。
 その火が燃え出すときにそれをしてやらなければ、消えちゃうわけですよ。

・出典

「いなほ」ができたころ(2007年1月)、時期の見分け、p27

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「勉強しなさい!」
「あーいまやろうと思ったところなのに。そんなこと言われたらやる気なくした」

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