渡り鳥たちが、ほかの星に移り住むのを見た王子さまは、いいおりだと思って、ふるさとの星をあとにしたのだとぼくは思います。出発の日の朝、王子さまは、じぶんの星を、きちんと整理しました。念入りに活火山のすすはらいをしました。そういえば王子さまは、じぶんの星を、きちんと整理しました。念入りに活火山のすすはらいをしました。そういえば王子さまは、活火山を二つ持っていました。ですから、朝の食事をあたためるには、たいそうべんりでした。休火山も一つ持っていました。しかし、王子さまもいっていましたとおり、それが、まったく爆発しないとはかぎらないのです。だから、王子さまは、休火山のすすはらいもしました。火山というものは、よくすすはらいしておきさえすれば、爆発なんかしないで、しずかに規則ただしく煙をはくものなのです。火山の爆発は、煙突の火とかわりありません。この地球の上では、ぼくたち人間が、あんまり小さくて、火山のすすはらいするわけにいかないことは、いうまでもありません。だから、ぼくたちは、火山の爆発のために、さんざ、なやまされるのです。
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