2015年2月14日土曜日

好きだから仕方ない 竜馬がゆく 一 /司馬遼太郎

「なぜ、おれの乾分になりたいんだ」
「理由なんざ、ねえ。蓼を食うようなものでさ」
 しばらく、二人はだまって歩いた。陽は落ちたが遠州灘の照りかえしで、坂は気味わるいほどあかるい。坂のふもとに来てから藤兵衛は、ぽつりと、
「好きだから仕方がねえんだなあ」

・出典
竜馬がゆく 一 /司馬遼太郎、、p

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好きであることに理由も理屈もない。だた好きだから好きなのだろう。

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